佐々木 激突したのですか?
秋山 もちろんだ。 ロシアの宇宙飛行士は、みんな苦笑しながら認めたよ。
ぶっつけ本番で、国家の威信がかかる有人月面着陸をやるなんて、あり得ない。
佐々木 なんでソ連は黙っていたのですか?
アポロ11号の成功報道の直後に「できっこない」と言えばよかったのに。
秋山 そんな事を言って、誰が信じる?
ソ連の言う事なんて、西側のマスコミは信じないよ。
当時のソ連は、大凶作でも「豊作」と報道したし、「人民はみんな幸せ」と
嘘をつき続けていた。
だからこそ、ルナ2号の激突も「着陸」と発表した。
それに、ソ連がアメリカの嘘をばらせば、ルナ2号の着陸も嘘だったとばれてしまう。
佐々木 アメリカにとってアポロ計画とは、何だったのでしょうか?
秋山 国家の威信を守るためのイベントだ。
ロケットは打ち上げられたが、月には行かずに、地球の周りをグルグル回ってただけだ。
アメリカは、サーベイヤー2号(1966年)は月に送り込んでいる。
もちろん着陸ではなくて激突だけどね。
でも、ルナ2号(59年)の後だからさ。
アメリカは威信を保つために、派手なイベントをやる必要があった。
キューブリックに頼んだかはともかく、あんな不鮮明なTV画像くらいは、
どこの映画スタジオでも作れる。
佐々木 キューブリックはあの後、イギリスで引きこもりをしました。
もしかすると、国家的機密に関わったからでしょうか。
秋山 彼の事は知らないが、アポロ計画に関わった宇宙飛行士には、地球に戻った後に
変な行動をとる者が多いのは確かだ。
NASAの中に残るとまずい雰囲気だったんじゃないか。
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