2004年6月に発見され、地球軌道のすぐ外側から金星軌道付近までの楕円軌道を323日かけて公転している。
直径は約310mから約340mの小惑星。
2029年4月13日には、アポフィスは地表からおよそ32,500km離れたところを通過すると予測されている。
これは静止軌道 (35,786 km) とほぼ同じ距離である。(ちなみに月までの距離は384,400km)
これによって視等級は3.3となり、ヨーロッパ、アフリカ、西アジアにおいては肉眼でも容易に観測できるようになる。
それ以降、2042年から2105年の間にわずかながら衝突の可能性がある接近が17回ほど起きると推定されているが、
2036年以後の軌道に関する正確な予測は困難である。
NASAの評価によると、仮にこの小惑星が衝突した場合のエネルギーは、TNT換算510メガトン相当とされている。
実際にどのような影響が出るかは、小惑星の構成物質、衝突する地点や角度により異なるが、
いずれにせよ数千km2にわたり大きな被害が生じると考えられる。
しかし、氷河期や大量絶滅を引き起こすなどの長期間にわたる地球規模の影響が出るとは考えられない。
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